米時間7日、フロリダ州タンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムにて「NFLスーパーボウル」第55回大会が開催された。グラミー賞での落選に抗議し注目を集めていたザ・ウィークエンドがヘッドライナーを務めたハーフタイムショーは、圧倒的な歌唱力はもとよりコロナ対策も兼ねた斬新な演出が好評を博した。
「タンパベイ・バッカニアーズ」VS「カンザスシティ・チーフス」で行われた「NFLスーパーボウル」第55回大会。43歳のベテラン、トム・ブレイディ選手と25歳の若きスーパースター、パトリック・マホームズ選手によるクォーターバック対決が注目を集めたこの日の試合は、31対9で「タンパベイ・バッカニアーズ」が圧勝、「カンザスシティ・チーフス」の連覇を阻止した。
会場となったフロリダ州タンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムでは、パンデミックの影響を受けて入場観客数を大幅にカット、例年の約3分の1にあたるおよそ2万2000人が入場した。報道関係者の入場も制限されたほか、観客席にはソーシャルディスタンス対策として3万体ものダンボール製人型パネルが設置され、観客にはマスク、除菌用ハンドジェル&シートを配るなどの対策がとられた。しかしそんな様々な制約に屈することなく、一世一代の晴れ舞台を見事に成功させたのが、ハーフタイムショーのヘッドライナーを務めたカナダ出身シンガー、ザ・ウィークエンドだ。
他のアーティストによるゲスト出演もなく、およそ14分にわたり単独で独自の世界観を演出したザ・ウィークエンド。「映画のような世界」を体験してもらいたい、自身が思い描いくステージを実現させたい―との思いで自腹で7億円超もの大金を投じて臨んだこの日のステージは、