昨年6月、米アリゾナ州立大学の研究チームが「犬は本能的に飼い主を救う」という研究結果が発表されていたが、このほどロシアで飼い主の息子をオオカミから救った犬がいた。犬は小さな身体で勇敢にもオオカミに立ち向かったが、大怪我をして息を引き取ってしまったという。『The Sun』『Daily Star』などが伝えている。
ロシア連邦中北部に位置するコミ共和国のシンドルにある小さな村で12月21日、飼い主の息子を救うために犬が自ら犠牲となり命を落としてしまった。
地元に住む10歳のエメリヤン君(Yemelyan)は当時、他のきょうだいらとかくれんぼをして遊んでいた。エメリヤン君は外の庭に出て見つからないように積もった雪の中に潜り込んだが、その様子を少し離れた場所から野生のオオカミがジッと見つめていたのだ。
オオカミは雪の中に横たわっているエメリヤン君へそっと近づくも、エメリヤン君はオオカミの存在に全く気づかずかくれんぼに夢中になっている。このままではオオカミに襲われるのは目に見えていた。
その時、オオカミの存在に気づいたジャック・ラッセル・テリアの“ジェシー(Jessie)”が家の中から勢いよく飛び出して、オオカミへと突進していった。しかしジェシーの小さな身体ではオオカミに太刀打ちできず、反対に襲われて鳴き声をあげた。
エメリヤン君はジェシーの鳴き声で初めてオオカミの存在に気づき、急いで自宅に戻り父親ルスランさん(Ruslan)へことの次第を伝えた。
ルスランさんはジェシーを救うべくハンターの友人に電話して救援を頼み、