認知症を患い介護施設に入居していた女性は自身の銀行口座を弁護士事務所に預け、財政管理を一任していた。しかし女性の死後、遺言のために銀行口座を確認すると、口座の現金が事務所スタッフの女により盗まれていたことが発覚した。女は結婚式、高級店での買い物などで豪遊し、認知症女性の口座からだけでなく事務所のお金も使い込んでいた。その額は合計で136,000ポンド(約2千万円)にも上るという。『Manchester Evening News』などが伝えている。
認知症を患い、介護施設で生活するパメラ・スリードさん(Pamela Sread)は自身で銀行口座を管理しきれないと判断し、信頼できる弁護士事務所に口座の暗証番号を預けて財政管理を任せていた。
そんなパメラさんが亡くなり、遺言を検証するために銀行口座の確認が行われた。すると口座に入っていたはずの大金が無くなっていたのだ。
弁護士事務所が警察に通報し調査が進められると、英マンチェスター州セール在住のサラ・エイケンヘッド(Sarah Aikenhead、37)の名が浮かび上がった。サラは同事務所のスタッフとして働いており、パメラさんの担当だったという。
警察による事情聴取が行われると、当初は「借金を重ねてしまった」と話したサラだったが、のちに口座から現金を盗んでいたことを認めた。
サラの犯行が始まったのは、2019年5月まで遡る。同事務所に勤めていたサラは、その立場を利用してパメラさんの口座の暗証番号を入手した。
秘密裏に現金を引き出していたサラは、旅行や結婚式、デザイナーが運営する高級店での買い物などに散財しており、