オーストラリア在住の2児の母が今月24日、親切な行いをシェアするFacebookグループ「The Kindness Pandemic」に、1枚の手紙とコイン約935円分の写真を投稿した。手紙は女性の10歳の娘が両親宛てに送った心温まるもので、『Straight News Online』などが紹介して拡散中だ。
オーストラリアで暮らすタウゼルさん(Touzel)一家は昨年1月、ニューサウスウェールズ州のシドニーから約450キロ西に位置するウォガウォガという町に越してきた。一家は「ゆくゆくは家を購入したい」と考えており、新しい土地に慣れるまでの1年間は家を借り、その間に家族4人にぴったりの家を探すことにした。
そうして数か月が過ぎた頃、ウォガウォガの町にも新型コロナウイルスの影響が押し寄せ、タウゼルさん一家の生活は一変した。夫婦は自宅で仕事をするようになり、なかなか家が決まらないまま時間ばかりが過ぎていった。
2児の母であるベックさん(Bec)は、難航していた家探しの様子をFacebookに次のように綴った。
「私たちが住む地域では、家の売り出し広告が出されるのは8~10日間だけです。家を見学し、申し込みをした先着順で契約が決まるため、私たちは10軒の家の申し込みをしたものの、全て先約がいて契約には至りませんでした。そのうちに賃貸の契約満了日が近づいてきて、家主は『あなたたちが退去したら家を売却します』と言うので、焦りばかりが募りました。」
「そんな時でした。今住んでいる家の通りに、素敵な家を見つけたのです。その家は私たちの予算を少しだけオーバーしていましたが、とにかく申込みだけすることにしました。」
「すると家探しに協力的だった10歳の娘が、『もしかしたら今回もダメなのではないか』と心配し、私たちに素敵な手紙を書いてくれました。さらに娘は『これを使って!』と、(10歳にとってはかなりの額である)11.75豪ドル(約935円)を私に渡してくれました。娘の気持ちが嬉しかった私は、家の申込みをする時、売主に娘の手紙とコインを渡したのです。」
その手紙には、