米コロラド州の4歳児が、コツコツ貯めたお金をがんで苦しむ警察官に寄付するために警察署を訪れた。ビニール袋の中に詰められたのは8ドルと小銭が少々。小さな来訪者の温かい気持ちに触れ、警察署が涙で包まれたことを『Inside Edition』『Today』など複数のメディアが伝えている。
コロラド州に住む4歳のシドニー・ファーレンブルックちゃんが、2年前から憧れてやまないのは警察官だ。猛暑の中で交通整理を行う警察官を見て「ママ。あの人とても暑そう。喉が渇いているに違いないわ」と水のボトルを手渡したのがきっかけで、今では週に一度は警察署を訪れる。キャンディーやクッキーなどの差し入れをするのだという。
そんなシドニーちゃんが忘れられない出来事がある。今年の7月、新しい家に引っ越したシドニーちゃんは、地元ロングモントで働く警察官のディビッド・バンデーさんにあるお願いをしたのだ。
「新しい家にモンスターが潜んでいるかもしれないから、見に来てくれないかしら。」
ディビッドさんは1週間前に地域で行われたバーベキューの集まりでシドニーちゃんと意気投合し、この依頼にもしっかりと応えてやってきてくれた。結局モンスターは見つからなかったが、シドニーちゃんは憧れの警察官とモンスター・ハントの仕事ができたことをとても喜んでいたという。
それから3か月経った10月のこと。いつものように訪ねた警察署でシドニーちゃんはあるポスターを目にした。それはがんと闘う警察官の治療費用を補うため募金を呼び掛けていたもので、シドニーちゃんはポスターを前に母親のミーガンさんにこう言った。
「私の貯金箱のお金を寄付したいの。」