世界で100例ほどしか報告されていない「櫛でとかせない頭髪症候群(Uncombable Hair Syndrome、以下UHS)」は、髪が常に逆毛で櫛を入れてもとかすことが困難な疾患だ。このほどUHSを患う9歳女児の母が『Mirror』などのインタビューに応じ、娘の成長や髪の変化について語った。
英ダービーシャーのダービーに住むライラ=グレース・バーローちゃん(Lyla-Grace Barlow、9)は「櫛でとかせない頭髪症候群(UHS)」を患っている。UHSは世界で100例ほどしか報告されていない珍しい病気で、ライラちゃんがUHSと診断されたのは5歳の時だったという。
ライラちゃんの母アレックスさんは、幼い頃のライラちゃんについてこう振り返る。
「誕生後少しずつ伸び始めたライラの髪は、まるで綿菓子のようにフワフワでした。娘を見た人には『赤ちゃんの髪はそんなものよ』と言われましたが、ライラと1歳8か月しか離れていない姉の髪とは全く違っていたので、どこかで『普通ではない』と思っていたのです。」
「4歳頃になると、長くなった髪が絡まるようになりました。シャンプーを変えたり整髪剤を使ったりといろいろ努力はしたのですが、時間が経つと髪が立ってしまいまとまらないのです。」
「身体が弱かったライラを病院に連れていくと、医師らは『こんな髪はこれまで見たことがない』と言うものの、はっきりした原因はわかりませんでした。私たちは『ビタミン不足なのではないかしら』と思っていました。」
「UHSと診断されたのは、ライラのリンパ腺が腫れて熱を出したため病院を訪れた5歳の時で、『なぜ綿毛のような髪なのか』がわかり安堵したことを覚えています。」
なおドイツの大学研究チームは、