アメリカで50年以上も前に起きた殺人事件は当時捜査が難航し、事件解決に至らないまま迷宮入りとなっていた。被害者の妹が捜査技術の進歩を信じて警察に再度捜査を依頼すると、ある1人の男の存在が浮かび上がり、50年越しに男は犯人として逮捕された。『The San Diego Union-Tribune』『CBS News 8』などが伝えている。
米カリフォルニア州サンディエゴのシティ・ハイツに住んでいたメアリー・スコットさん(Mary Scott、24)は、クラブのダンサーとして働いていた。1969年11月20日、シフトに入っていたはずのメアリーさんが仕事に来なかったため、心配した同僚がメアリーさんの自宅を訪れた。
ドアのチェーンロックが外れていたので中に入ると、家具はひっくり返り、灰皿が粉々になって壊れていたと当時の事件現場の様子を地元紙が伝えている。そして床の上で服を脱がされた状態で亡くなっているメアリーさんが発見された。
メアリーさんの妹ロザリー・サンズさん(Rosalie Sanz)は「自分の家族にこんな恐ろしいことが起きるなんて思っていなかったので、恐怖で心の底から震えました」と当時の心境を明かしている。
サンディエゴ警察は当時あらゆる手掛りをもとに調査を進めていたが、あるとき捜査が行き詰ってしまった。そこから現在までの間、捜査が進むことはなかった。
そして昨年、メアリーさんが殺害されてから50年の節目を迎えた。50年以上が経ち、DNA鑑定の技術も大きく進歩した今なら何か新たな手掛かりがつかめると思ったロザリーさんは、