ブラジルで飼われているメス犬が、森林火災で孤児になった7匹のオポッサムを受け入れた。オポッサムが犬の背中にしがみつく様子は親子そのものだが、飼い主の女性は専門家からある警告を受けたという。『Daily Star』『Express.co.uk』などが伝えている。
ブラジル南東部サンパウロ州で生物学を学んでいるタリタ・ペイショットさん(Talita Peixoto)は少し前に、友人から孤児になった7匹のオポッサムの赤ちゃんの世話を託された。タリタさんが住む近隣の自治体モンテアルトでは1か月以上前に森林火災が起き、友人のサミュエル・マリアさん(Samuel Maria)がオポッサムの赤ちゃんを救出したのだった。
オポッサムはお腹にカンガルーのような袋を持つ有袋類で、母親の妊娠期間は約2週間と短く、赤ちゃんは未熟な状態で生まれる。しばらくは母親の育児嚢でお乳を飲むが、ある程度まで育つと母親の背中に乗ったり、身体にしがみついて移動する。タリタさんはオポッサムがひとり立ちできるようになるまでの間、自宅で面倒を見ることにした。
そんなある日のこと、タリタさんがポッサムに餌をあげているとそのうちの1匹が自宅で飼っているメス犬の“ジョジョ(Jojo)”の身体にしがみついた。ジョジョは床の上でまったりとしており、特に気にも留めていないようだった。
タリタさんは当時の様子をこう振り返る。
「オポッサムは母親がいなくてなんだか寂しそうに見えたので、他の6匹もジョジョの身体の上に乗せてみました。すると7匹はジョジョにピタリとくっつき、ジョジョも赤ちゃんたちを受け入れたのです。それを見て『なんて美しい光景なんだろう』と思いました。」
「その後、7匹の赤ちゃんはジョジョを母親のように慕い、自分からジョジョの背中に這い上っていきました。」
しかしながらこの関係は、