バラク・オバマ前大統領の回顧録『A PROMISED LAND』が11月に出版されることが分かった。大作執筆に挑んだオバマ氏は自身のSNSにて著書を紹介、「本著が世界中の若者達のインスピレーションとなってくれたら」と願いを明かした。
第44代米大統領を務めたバラク・オバマ氏が米時間17日にSNSを更新し、11月に自身の回顧録が出版されることを発表した。穏やかな笑顔を浮かべるオバマ氏のモノクロ写真が表紙の同著、タイトルは「約束の地」を意味する『A PROMISED LAND』で、出版最大手「ペンギン・ランダムハウス」の子会社「クラウン・パブリッシング・グループ」よりVol.1、Vol.2の2部構成で出版される。11月にリリースされるのはVol.1のみだが、ハードカバー、デジタル版、オーディオブック、CDと様々なフォーマットにて25の言語に翻訳され、世界中で発売される予定だという。
執筆に数年間を費やした総768ページの大作『A PROMISED LAND』では、オバマ政権の組閣人事、リーマンショック、医療保険制度改革法(オバマケア)の実現、「海神の槍」作戦(Operation Neptune Spear、ウサーマ・ビン・ラーディン襲撃作戦)など数々の大きな政治的出来事に触れ、ともに闘ったチームの尽力や自身の政治家としての成功や失敗を振り返ると同時に、ミシェル夫人との結婚生活などパーソナルな部分にも深く切り込んだ内容になっているようだ。
またアメリカの国家分裂が深刻化するなかにおいて、たった1人の大統領に頼るのではなく国民1人1人が主権を持ちアメリカを再生するためにはどうすればいいか―といった未来への展望などについても語っているそうで、