パンデミックのさなか卒業シーズンを迎えたアメリカ。各地でバーチャル卒業式が行われているが、現地時間16日には全米の高校を卒業する学生達に向けて盛大なバーチャルセレモニーが開催され、第44代大統領のバラク・オバマ氏が参加、胸を打つスピーチを披露した。
現地時間16日、全米の高校を卒業する学生達のためにバーチャルセレモニー「Graduate Together: America Honors the High School Class of 2020」が開催された。そのなかで第44代大統領を務めたバラク・オバマ氏の披露したスピーチが話題を集めている。今回はそんなオバマ氏の素晴らしいはなむけの言葉をご紹介したい。
▪️不安な時代を恐れないで
オバマ氏は、奴隷制度や南北戦争、世界大恐慌、同時多発テロ事件などアメリカを襲った様々な歴史を例に挙げ、
「恐れてはいけない。アメリカはこれまでも数々の困難な時期を乗り越えてきました。」
「その都度我が国がより強くなれたのは、君達のような新しい世代が過去の過ちから学び、より良い世界を作るための方法を導き出してきたからです。」
と述べ、先行きの不安な時代でも過度な恐怖心を抱く必要はない―とアドバイスを送った。
▪️楽で簡単な道より「正しい」と思う道を
「あなた達には、自分が“正しい”と思う行動をとってほしい。楽しいとか、便利、ラクだと思う道を選ぶのは、低年齢の子供達がすること。残念ながら、大それた役職や重要な仕事を任された、いわゆる“大人”の部類に入る人達の中にも、未だに後者を選ぶ人はたくさんいます。だからいろんなことがおかしくなっているのです。」