地元の15歳の少年をスペインのテニスアカデミーに送り出すためのスポンサーになるなど活動は多岐に及んだ。
そのなかでもコリンさんが特に贔屓にしていたのがグラスゴーに本拠地を置くサッカークラブ「パーティック・シッスル(Partick Thistle)」で、クラブ発展や若手の育成のための支援を続け、スタジアムの一部には彼の名前が付けられた。また亡くなる1か月前には「後々サポーターに貢献できれば」とサッカークラブの55%の株を購入した。
そんなコリンさんが最期に過ごしたのは、スコットランド南西部の海沿いの街エアにある5寝室の一軒家だった。110万ポンド(約1億4800万円)で購入したこの豪邸には、推定1万ポンド(約135万円)のベントレー・アルナージ、28250ポンド(約380万円)ジャガーFペース、24000ポンド(約323万円)と35000ポンド(約470万円)のメルセデス・ベンツが遺されていたという。また自宅のほかも複数の不動産を持ち、大手企業への株式投資で資金を賢く運用。2011年にクリスティーンさんと85万ポンド(約1億1400万円)で購入した家は、2016年に140万ポンド(約1億9000万円)で売却していたようだ。
しかしどれだけお金があっても病には勝てず昨年12月、短期間で急激に腎機能が低下する急性腎障害を発症し、敗血症でこの世を去った。クリスティーンさんとシェアした取り分のうち、残ったコリンさんの遺産約4081万ポンド(約41億円)は現在、一任信託で管理、運用されており、今後も子供たちや孫、チャリティ団体などに資金を提供していくそうだ。
ちなみにコリンさんが大金を手にしたのは64歳だが、2003年に16歳3か月で180万ポンド(2億3000万円)の宝くじに当選した女性の生活は荒れ狂い、「私の人生は狂ってしまった。宝くじの対象年齢を18歳に引き上げるべきだ」と訴えていた。
画像は『Mirror 2020年9月21日付「EuroMillions winner blew £40m of lottery jackpot in eight years before his death」(Image: SWNS.COM)』『News Colony 2020年9月19日付「Tragic Lotto winner Colin Weir’s spending spree of £40million is laid out in his will」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)