カナダ、オンタリオ州の街中で今年7月、生後約1日の小さな子猫が保護された。保育器で大切に育てられた猫はその後、赤ちゃんを産んだばかりの母猫とそのきょうだいに受け入れられ、元気に逞しく成長している。『Love Meow』などが伝えた。
カナダのオンタリオ州コーンウォールにある猫の保護施設「Tiny but Mighty Kitten Rescue」に7月下旬、小さな銀色の子猫がやってきた。その猫は生後1日ほどのメスで体重は82グラムしかなく、手のひらにすっぽりと収まるくらい小さかった。
保護施設の創設者であるメリッサさん(Mellissa)は、その猫に“ジャニー(Janie)”と名付けると、2週間ほど保育器に入れシリンジでミルクをあげてケアを続けた。ジャニーは小さいながらも身体を活発に動かしてよく鳴き、やってきた当初の毛色はまるでアライグマのような銀色だった。
メリッサさんによると、ジャニーの銀色の被毛は「フィーバーコート」と呼ばれるもので、発熱していたり重度のストレス状態の母猫から生まれた子猫に発生するのだという。しかしながら子猫の健康に影響が出るわけではなく、成長とともに本来の毛色に変わっていくそうだ。
そんな新入りのジャニーの存在が気になって仕方なかったのが、母猫になったばかりの“ジューン(June)”だった。ジューンはジャニーがやって来た数週間前に妊娠しているところを保護され、施設内で4匹の子猫を出産したばかりだった。
メリッサさんは「ジューンは保育器から聞こえる鳴き声に気付くと、大きな窓からジャニーを見つめ鳴き続けていました。まるで『私が助けてあげる』とでも言っているかのようでした」と当時を振り返る。
こうして2週間後、メリッサさんは「きっとジューンはあの子を受け入れてくれるに違いない」と判断し、