婚約指輪を見せてプロポーズしたのである。消防車のサイレンが鳴り響き、部屋からは煙がモクモクと出ている中、バレリヤさんは「イエス」と答えたそうだ。
アルバートさんはのちに、プロポーズの計画についてこのように語っている。
「風船とキャンドルをいっぱい並べて、全力を尽くしました。上手くいかなかったらどうしようと心配しましたが、まさか火事になるとは思いもしませんでした。」
「このことは私達にとってずっと忘れられない日になるでしょう。将来このことを子供達に話したら、びっくりするでしょうね。」
2人はオンラインのデートサイトで出会い、交際を始めて1年ほどで今回のプロポーズに至ったというが、アルバートさんは「僕達は何時間も、色々なことを話したよ。まるで火がついたように親密になったんだ。どうやら、文字通りにしてしまったようだけどね」と皮肉交じりに明かしている。
プロポーズを受ける前、職場にアルバートさんから花束が届いたというバレリヤさんは「彼が部屋の中の何かを壊したのかも」と思ったそうだ。部屋から出火しているにもかかわらず、階段の下でプロポーズされた当時のことについて、バレリヤさんはこのように振り返った。
「火事の状態が酷そうで、震えていたのよ。完全にショックだったわ。そうしたら彼はポケットから箱を出したの。言葉が出なかった。彼は『滅茶苦茶にしてしまった。僕達の部屋を燃やしてしまった』と言ったわ。そして『結婚してくれ』って。イエスって答えたわよ。」
なお今回の火事で部屋は全焼したものの、負傷者などは出なかった。アルバートさんとバレリヤさんは火事から1年後の記念日に結婚式を行う予定で、消防士を特別ゲストとして招待したいそうだ。ちなみに2人は現在、親類の家で生活しているという。
画像は『The Sun 2020年8月5日付「LIKE A HOUSE ON FIRE Bloke’s romantic proposal goes disastrously wrong as he burns down flat – but his girlfriend still says yes」(Credit: SWNS:South West News Service)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)