歌姫テイラー・スウィフトが、イギリス在住の女学生のために学費300万円超を援助したことが明らかになった。学費が工面できず夢の断念を迫られていたこの学生は、テイラーからの太っ腹なサポートに対し「言葉にできない」「あなたのおかげ」と喜びの声をあげている。
このほどテイラー・スウィフトから経済的サポートを受けたのは、18歳の黒人女学生ヴィトリア・マリオさん(Vitoria Mario)だ。父親は既に他界しており、ヴィトリアさんは故郷ポルトガルに母親を残して2016年から英ロンドンに暮らしている。移住当初はまったく英語が話せなかったが、懸命に学業に取り組み好成績を収めたヴィトリアさんは、このたびウォーリック大学(University of Warwick)に合格、数学者になるという夢を抱いている。
しかし4年間の大学生活に必要な4万ポンド(約550万円)という費用は、単身で移民した18歳のヴィトリアさんが工面できる金額ではなく、移民というステータスのためローンや奨学金の資格を得ることもできないため、ヴィトリアさんはクラウドファンディングサイト「GoFundMe」で寄付を募ることにした。今月1日に開設したヴィトリアさんのページには自身の生い立ちや優秀な学業成績、4万ポンドという金額の内訳などが細かく記載されているほか、「gofundme」のサイトを立ち上げる前に一流企業に勤める442人にメールを送り、ロンドンの富裕層エリアでは手紙を投函するなどして経済的支援を求めたものの叶わなかった経緯が記されていた。
さらにヴィトリアさんは、同ページにこう綴っている。
「私のストーリーは決して稀なケースではないかもしれません。しかし数学者になるという夢を実現させることは、私や家族の社会的地位向上のチャンスになるだけでなく、私と同じような境遇にいる人達がベストな自分を目指したり、性別や人種、移民問題、経済的困難などに負けず、夢に向かって努力するインスピレーションになるのです。」
困難な状況にありながらも好成績を収め、