スペイン東部在住の19歳の女が18歳のボーイフレンドと共謀して母親を殺害し、遺体を最低でも1週間、浴槽に放置していたことが明らかになった。2人の逮捕は、近所の住人が家族を取り巻く異変に気付き、警察に通報したのがきっかけだった。『El Cierre Digital』などが伝えた。
スペイン東部のバレンシアコミュニティにあるアパートで今月20日、テリ(Teri、19)とボーイフレンドのエル・マシエロ(El Masiero、18)が、テリの母親アナさん(Ana、45)の殺害容疑で逮捕された。アナさんは身体の複数個所を刺されて浴槽に放置されており、腐敗がかなり進んでいたという。
2児の母だったアナさんはブルガリア出身で、同コミュニティに暮らすようになって15年以上が経っていた。仕事を複数持っていたものの生活は苦しく、長きにわたり夫から虐待を受け、数年前に離婚。夫が息子を連れて家を出て行ってからはアパートの家賃が払えないことが続き、ここ最近はオーナーに掛け合ってアパート共有部分の階段を掃除することで借金の一部を返済していた。
一方のテリは無職で、同じく遊んで暮らしているエルを自宅に連れ込むようになり、いつしか狭いアパートに3人で暮らすようになった。しかし近所の住人は「アナさんの夫がいなくなってからも、家族の怒鳴り合う声が止むことはなかった」と証言しており、3人での暮らしは決して穏やかなものではなかったようだ。
そんな家族のさらなる異変に気付いたのは近所の住人で、