お笑いジャーナリストのたかまつななが、2018年4月に入局してディレクター職に就いていたNHKを2年半で退職する意向を明かした。「自分の言葉で伝えたい」とYouTube『たかまつななチャンネル』でNHKを辞める理由を話しており、今後は時事YouTuberとして社会問題解決型の番組を配信するという。7月22日に公開した動画ではジャーナリズムを学ぶうえで『週刊文春』に興味を示していた。
たかまつななは7月13日にアップした動画『NHKを辞めます。』のなかで、NHKを辞めるに至った主な理由を2つ挙げている。
たかまつななが代表取締役を務める株式会社笑下村塾は、18歳選挙権を機に「お笑い芸人があなたの学校や企業へ行って主権者教育やSDGs(持続可能な開発目標)などをテーマにして分かりやすい出張授業を行う」ために設立したものだ。たかまつは、その思いをより広く持続的に伝える番組を作れるのがNHKではないかと入局したのである。
NHKでは副業を禁じているため笑下村塾との両立がネックとなったが、取締役の役員報酬を「0円」とすることで副業が認められて入局できた。しかし今回は契約更新でそれが認められず、何よりも優先して取り組んで来た笑下村塾を続けるためNHKを辞めることに決めたそうだ。
NHKで番組を作るには高い壁があり今の自分の実力では叶えられず、もし10年・20年を費やせばできるかもしれないがその時は40代になってしまう。「今の私の感性で作った方が10代・20代の若者に届くいいものが作れるのではないか」と考え、それをYouTube『たかまつななチャンネル』で実行しようと思い至ったことも理由の1つだという。
お堅いことで知られるNHKだけに、お笑い芸人が副業をしながら入局することに反対もあっただろう。たかまつは「味方になってくださった方もたくさんいらっしゃった」と感謝しており、