ウガンダで世界遺産の原生林の中、絶滅危惧種をはじめとした貴重な動物たちを観察できる「ブウィンディ原生国立公園」でマウンテンゴリラはとくに観光の目玉だ。そんなゴリラの中でも特に人気者だった群れのリーダー“ラフィキ(Rafiki、25)”が密猟者によって殺害され、人々からは悲しみの声があがっている。『BBC News』『NBC News』などが伝えた。
コンゴ民主共和国のヴィルンガ国立公園と隣接し、ユネスコ指定の世界遺産でウガンダにある「ブウィンディ原生国立公園」には、霊長類をはじめ象やアンテロープ、鳥類など多くの動物が野生下で暮らしている。
観光収入がメインのウガンダ野生生物保護庁(UWA)において、人に慣れ友好的なこの森のマウンテンゴリラたちは観光の目玉である。この国立公園には400頭のマウンテンゴリラが棲息しているとみられており、これは地球上に存在するマウンテンゴリラの約半数に当たるそうだ。背中に銀色の毛が生えた「シルバーバック」と呼ばれる雄のマウンテンゴリラ“ラフィキ”は、17頭を率いる群れのリーダーで観光客の間でとくに人気を博していた。
そんなラフィキが6月1日に姿を消した。翌2日、ラフィキは鋭利な刃物によって左上腹部に内臓にまで達する傷を負い、息絶えているところを捜索隊によって発見された。 UWAのチームは近隣の村にて狩猟用の槍やワイヤー、また捕獲したとみられる豚の肉を持った容疑者の男を確保した。男は他3人と共に国立公園内で狩猟していたところ、ラフィキに襲われて自衛のために殺害したと容疑を認めている。
4人は野生動物保護法にて起訴される予定で、