アリッサさんに5つのお願い事をメールに託していたのだ。そこにはバレンタインデーと結婚記念日、妻の誕生日の8月19日に花束を既に注文しており、当日は花屋に連絡して花束を受け取るようにとあった。他にも結婚記念日には部屋を飾り付けして、母親が何を食べたいのかリクエストを聞くようにとも記されていた。
アリッサさんはビングさんの指示通り、花屋に連絡を入れ、結婚記念日の前日に母親が眠った後の午後11時から朝方までかかって部屋を飾りつけた。アリッサさんは部屋をカラフルな風船で彩り、母親と父親が一緒に過ごした思い出の写真をいたるところに置いた。
翌日の朝、いつも通り午前6時に起床したアリッサさんの母親は部屋の様子が一変していることに気づいた。そして飾られた写真を一枚一枚手にとって目にしているうちにこれがビングさんの仕組んだものと分かり、亡き夫への思いが溢れ出して感極まって涙していた。
ビングさんは亡くなった後も、結婚記念日に妻へきちんと愛を伝えることができたのだ。今回ビングさんからのミッションを完璧にこなしたアリッサさんは、Facebookに次のように綴っている。
「一晩中の飾りつけで寝不足だったけど、ママの喜ぶ顔は私にとって最も価値のある瞬間となりました。パパとママは25周年の結婚記念日を一緒に祝うはずだったんだけど、神様は別の計画を用意していたようです。だけどパパはママと一緒にいられなくても、ママを幸せにすることができたんです。」
「パパ、ママ、25周年の結婚記念日おめでとう! いつも2人のことを愛しています。」
画像は『Aly Mendoza 2020年6月9日付Facebook「3 weeks ago I received a scheduled email from my dad.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)