高層化が進む中国の都市部では、高層階から物が落下する事故や故意に物を投げる犯罪が急増している。そんな中国で今月初旬、マンションの29階から3歳男児が転落した。男児は重傷を負ったが、奇跡的に一命を取り留めたという。『中国新闻网』『厦门网』などが伝えた。

中国・江蘇省常州市で今月8日午後、マンションの29階から3歳（報道によっては4歳とも）の男児が転落した。男児の両親は河南省に出稼ぎに出ており不在で、世話をしていた祖母が10分ほど留守にした際に起きた事故だった。

男児はヤン・ヤン（Yang Yang）と呼ばれており、祖母は孫のためにテレビをつけたまま買い物に出かけ、戻ってきた時にはキッチンの窓が開いていた。室内にヤン・ヤン君は見当らず、窓のそばには踏み台が置かれていたため、慌てた祖母はすぐにマンションの外へと飛び出した。

ヤン・ヤン君は祖母が留守にした10分の間に踏み台に上ってキッチンの窓を開け、約91メートル（300フィート）下に転落していたのだった。祖母は花壇の中で倒れているヤン・ヤン君を発見すると、その場で大声で泣きわめいて助けを求めた。

実はヤンヤン君が落ちた場所には植木があり、それがクッションとなって即死を免れていた。すぐに救急車が呼ばれ、ヤン・ヤン君は常州市児童医院の集中治療室に運ばれた。

同医院の急診重症医学科主任の邹国锦（Zou Guojin）医師によると、