母親は警察に次のように語った。
「私がカセムと離婚した後、10歳だったブンヤダは父親のもとで3年間暮らしました。カセムは気が短く暴力的で、娘はカセムによって精神的に追い込まれていったのかもしれません。またカセムから性的虐待も受けていたようで娘は家を出て、一時はどこに住んでいるのかもわからない状態でした。中学3年生になるとボーイフレンドができ、ドラッグに手を出すようになったのです。ドラッグに依存するようになった娘は、2017年頃から精神的に不安定で、その1年後には入院しています。」
なおブンヤダは「シータンヤー病院(Srithanya Hospital)」にて精神鑑定を受け、警察は「起訴に堪えられるだけの責任能力はある」と発表していたが、供述が二転三転していることからバンコクにある「Institute Galya Rajanagarindra」で再度鑑定を受ける予定になっている。
また拘留されたブンヤダを訪ねた義父は「義娘は私には『カセムに10歳で性的虐待を受けた。父を殺したのは本当は私のボーイフレンド』と告白し、父親の殺害は否認しています。ブンヤダの精神状態はかなり悪化しているようです」と述べている。
父親を殺害したのはブンヤダなのか。そうだとしたら29歳のブンヤダをここまで追い詰めたものは一体なんだったのか…。なお父親の葬儀は20日に執り行われている。
画像は『AsiaOne 2020年6月19日付「Thai woman who slashed father’s penis to undergo mental screening」(The Nation/Asia News Network)』『Chiang Rai Times 2020年6月19日付「Woman Who Cut Off Her Fathers Genitals Sent for Psych Evaluation」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)