介護施設に入居している妻に毎日必ず会いに行っていた88歳の男性が、突然のロックダウン(都市封鎖)で妻との面会が禁じられてしまった。しかし会えなくなって1か月が経ったある日、男性は実にユニークな方法で妻との面会を果たしたのだ。心温まる愛のストーリーを『WMC Action News 5』などが伝えた。
米マサチューセッツ州ミドルセックス郡ウォータータウンに住むニック・アジャスさん(Nick Avtges、88)が、妻のマリオンさん(85)と出会ったのは1959年のことだった。お互いに一目惚れだったという2人はその後、4人の子供に恵まれ、つい最近結婚61周年を迎えたばかりだった。
何をするにも一緒だった2人だが、昨年からマリオンさんが隣町のリハビリ・介護施設に入居することになり、2人の生活は一変した。ニックさんは妻に会うために毎日車を走らせ、施設にいる妻のもとで一日のほとんどを一緒に過ごすようになったのだ。しかし3月に入ってから施設が入居者との面会を禁じたため、ニックさんは寂しさのあまりふさぎ込むようになってしまった。
そんなニックさんに手を差し伸べたのが、息子のクリスさんだった。クリスさんは施設3階に入居する母と父が再会できるよう、高所で作業をする時に使う“高所作業車”を使うことを思いついたのだ。
クリスさんはその奇抜なアイデアについて、こう語っている。
「クレイジーだと思ったよ。でもFacebookで、24時間だけ高所作業車を借りることが可能かどうかみんなに聞いてみたんだ。すると高校時代からの友人のピーター(Peter Tzannos)が協力を申し出てくれてね。彼に高所作業車の手配をお願いして、介護施設に許可を取ったんだ。父と母は本当に仲が良いからね。」
こうして4月8日、