米ニューヨーク州では30日、州内の新型コロナウイルスの感染による死者が1200人を超え、感染者が米国内で最悪となっていることを発表した。米ジョンズ・ホプキンス大学の研究チームによると、日本時間31日20時過ぎの時点で米国内の感染者数は16万4千人超、ニューヨーク州だけで6万7千人超となっている。州では増え続ける患者のために病床の確保などに追われる一方、遺体を一時保管する冷蔵トラックを病院前に設置、すでに遺体の搬入が始まっているようだ。
新型コロナウイルスの感染者が急増するニューヨーク州では、医療従事者の負担の増加、病床や医療用品の不足などが懸念されており、クオモ州知事が中心となって対策にあたっている。
現在の州内の既存ベッドは5万3千床だが、感染者数のピークが予想される数週後には14万床が必要になると見られており、セントラルパークには29日、臨時の野営病院が設置された。また30日には約1000床を備えた米海軍の病院船「コンフォート」が到着しており、ニューヨーク市マンハッタンのジェイコブ・ジャヴィッツ・コンベンション・センターを1000床の臨時医療施設に転用することも決まっている。
そんななかニューヨーク市では、病院や市の遺体安置所が収容能力の限界に達する事態となっており、2001年9月11日の米同時多発テロ以来約19年ぶりに冷蔵設備を備えた仮設遺体安置所を複数の病院前に設置した。さらには1台で44遺体の保管が可能な冷蔵トラック45台を病院脇に待機させており、3600遺体の一時保管が可能になった。
まさに異常な事態が続いているわけだが、