米カリフォルニア州で新型コロナウイルスに感染し、今月18日に死亡が確認された17歳の少年が、医療保険に未加入だったことから緊急医療センターでの受け入れを拒否されていたことが分かった。少年が住んでいたランカスター市では病院の対応や死因について様々な噂が飛び交っていたことから、ランカスター市の市長が25日にYouTubeにて真相を明らかにした。
米カリフォルニア州ロサンゼルス郡ランカスター市在住のウイリアム・ワァンさん(William Whang)が18日、新型コロナウイルスに感染して亡くなった。ウイリアムさんは持病もなく健康だったが、亡くなる数日前から体調を崩していたようだ。
動画の冒頭でランカスター市のR・レックス・パリス市長は「ウイリアムさんの死因について様々な噂がありますが、この場ではっきりさせたいと思います」と述べると、こう続けた。
「彼が亡くなる前の金曜日(13日)は、友人と会うなどして健康でした。でも水曜日(18日)には亡くなってしまったのです。」
「ウイリアムさんは水曜日(18日)に緊急医療センターに搬送されました。でも医療保険に加入していなかったことから、医師らはウイリアムさんを治療することはありませんでした。そして同市内にある公立病院『アンテロープ・バレー(AV)』に行くように指示しました。しかし途中で、彼は心停止を起こしたのです。AV病院に到着後、スタッフは蘇生に成功してウイリアムさんは約6時間生きていましたが、その時点でもう手遅れだったのです。」
「呼吸疾患の問題が起こると息をするのが難しくなり、息切れが起こり、熱が出ます。そしてこれが治療を受けるべきタイミングであり、それを逃してはいけないのです。」
ウイリアムさんの死因が判明したのは死亡後で、