1940年代からハリウッドで活躍してきた名俳優カーク・ダグラスが現地時間5日、老衰のためビバリーヒルズの自宅で亡くなった。103年の生涯を愛する映画と家族へ捧げたカーク。偉大なレジェンドの死はハリウッドを大きな悲しみに包んだ。
1940年代からハリウッド映画に出演し、『突撃(原題:Paths of Glory)』(1957年米公開)や『スパルタカス(原題:Spartacus)』(1960年公開)などで人気を博したカーク・ダグラス。端正な顔立ちと野性味溢れる演技を持ち味にハリウッド映画の黄金期を支えた名俳優カークは、2度の結婚により長男マイケル・ダグラスをはじめ4人の息子達に恵まれ、家庭を大切にするファミリーマンとして知られた。2004年には四男エリックさんが薬物の過剰摂取により46歳でこの世を去るという悲しい出来事に見舞われたカークだが、晩年はマイケルやその妻で英出身の女優キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、そして彼らの息子ディランさんや娘カリスさんのInstagramに度々登場し、元気な姿を見せていた。
そんなカークは2018年、マイケルがハリウッド殿堂入りを果たした際の式典に車椅子で出席し、息子の快挙をそばで見守りながら目頭を熱くする姿が印象的であった。また先月開催された第77回ゴールデングローブ賞テレビドラマ部門の最優秀男優賞(ミュージカル・コメディ部門)にマイケルが『コミンスキー・メソッド(原題:The Kominsky Method)』でノミネートされた昨年12月9日はカークの103歳の誕生日でマイケルはこの日、父とのツーショット写真に
「なんて素晴らしい日なんだ!」
「ハリウッド外国人映画記者協会(The Hollywood Foreign Press Association、HFPA)の皆さん、103歳の誕生日を迎えた父を誇らしい気持ちにさせてくださって、ありがとうございます!」
と嬉しそうに記していた。
これがカークの最後の誕生日となってしまったが、