日本の民法でいとこ同士の結婚は認められているが、アメリカでは25の州で禁止されており、制限なしで認めているのは19の州だけだ。そんななかユタ州で定められた法律に違反して結婚、今年5月に出産を控えているいとこ同士のカップルがメディアに登場し「ユタ州でも私たちの関係を認めて欲しい」と訴えた。
ユタ州イーグル・マウンテンに住むマイケル・リーさん(Michael Lee、38)とアンジェラ・ペアンさん(Angela Peang、38)が結婚したのは、昨年3月のことだった。アンジェラさんの父はマイケルさんの母の兄にあたるため2人はいとこ同士だが、同州の法律では双方の配偶者が65歳以上、もしくは55歳以上で妊娠できないと証明できる場合にだけしか結婚が認められないため、婚姻証明書は隣のコロラド州で手に入れた。
アンジェラさんは現在、妊娠5か月でユタ州在住のままで出産となれば、カップルには1万ドル(約109万円)の罰金か5年の懲役刑が科されることになる。しかし2人は「私たちは愛し合っているの。ユタ州でもいとこ同士の結婚が認められるよう、SNSで嘆願書を作成して署名を集めているところよ」と強気の姿勢を崩さない。
2018年のコロンビア大学の研究によるといとこ同士の場合、子供に遺伝子疾患が現れるのは4~7%だそうで、血縁関係がない場合の3~4%と比べると若干ではあるが高い割合になるようだ。しかしアンジェラさんは「子供に影響がでないか、妊娠前に遺伝子検査をしたの。周りからはリスクが高いとか無責任とか散々言われたけど、赤ちゃんに問題はないはずよ」と語っており、新しい命の誕生を心待ちにしている。
アンジェラさんとマイケルさんが初めて出会ったのは7歳の時で、