欧米では毎年、クリスマスが近づくと子供達がワクワクしながらサンタクロース宛てに欲しい物を書き連ねた「クリスマス・ウィッシュ・リスト」を作り始める。多くの子供達はゲーム機や人形などを頼むようだが、アメリカにある家庭内暴力から身を守るための施設で過ごす少年はサンタクロースに「最高に良いお父さん」をお願いしたという。『New York Post』『KRON4』などが伝えている。
米テキサス州タラント郡フォートワースに拠点を置く、家庭内暴力の被害者を守るための避難施設を運営している「SafeHaven」が今月18日、Facebookに投稿した1枚の手紙の写真が人々の涙を誘った。この手紙をしたためたのは7歳のブレイク君で、この施設には11月末頃から母親と一緒に暮らしている。
施設には家庭内暴力から逃れるために73人の子供と46人の大人が避難しているが、ブレイク君も父親の暴力に耐えられなかった母親とともに身を潜めていたのだった。そのような中でブレイク君の母親が最近、彼のバックパックの中にクリスマス・ウィッシュ・リストを見つけた。そこにはサンタクロースに宛てて、ブレイク君の思いが綴られていた。
「サンタさんへ。僕達は家を出ていかなきゃならなかったんだ。僕のお父さんは怒っていたから、僕達は家のことを全部しなきゃならなかった。お父さんは自分の欲しいものやしたいこととか全部手に入れていたんだけど、でもお母さんが『もう、ここを離れなきゃ…』って。そして僕を『安全な場所に連れて行く』って言ったんだ。」
「僕はまだ緊張してしまって、ここにいる他の子供達とまだ話したくないんだ。サンタさんはクリスマスに、ここにも来てくれるの? 僕達は何も持ってないんだ。だからもし来てくれるなら、何冊かチャプターブックと辞書にコンパス、そして腕時計が欲しいな…。あとね…とっても、とっても最高で良いお父さんが欲しいんだけど、これもお願いできるのかな?」
このブレイク君の手紙には多くの人が心を打たれたようで、