裁判所の傍聴席に幼い子供が座るということは、まず考えにくいことだ。しかしアメリカの家庭裁判所で5歳男児の養子縁組を決定する聴聞会に、幼稚園の園児達が集まった。最後に養子縁組決定のガベル(木槌)を叩いた瞬間、園児達から歓声があがったという。『CBS News』『The Sun』などが伝えている。
米ミシガン州ケント郡巡回裁判所の家庭部門で今月5日、マイケル・オーランド・クラーク・ジュニア君(Michael Orlando Clark Jr、5歳)の養子縁組を決定する聴聞会が開かれた。マイケル君は既に里親であるアンドレア・メルヴィンさん(Andrea Melvin)とデイブ・イートンさん(Dave Eaton)のもとで1年ほど暮らしており、2人のことを「パパ」「ママ」と呼ぶまでになっていた。
当日はパトリシア・ガードナー判事(Patricia Gardner)によって聴聞会が開始されたが、傍聴席にいる人達を見てガードナー判事は驚いたことだろう。そこには厚紙で作ったピンク色のハートを手に振るマイケル君と同じ年頃の子が大勢座っていた。
彼らはマイケル君が通う幼稚園のクラスメート達で、アンドレアさんとデイブさんが招待していたのだ。聴聞会の中でガードナー判事は、集まった園児らにもマイケル君について意見を求めているが、「僕の名前はスティーブンです。マイケルは僕の親友だよ」「私の名前はリリーよ。私、マイケルが大好きなの!」といった回答があったという。
さらにマイケル君のクラス担任であるマッキーさん(McKee)は、