自宅から約3200キロ(2000マイル)も離れた場所で保護された1頭のオス犬が、何台もの車を乗り継いで帰途についた。この犬は約2か月前に自宅から連れ去られていたが、たくさんのボランティアが4日間をかけてリレーをし、無事飼い主との再会を果たしたのだった。『Bored Panda』『New York Post』などが伝えた。
米北西部のモンタナ州シルバーボウ郡ビュートに住むシングルマザーのカサンドラ・ラスムセンさんは10月、飼っていたピットブルのミックス犬“ズース(Zeus)”を家に泊めていた男友達に盗まれてしまった。男はズースだけでなく、財布や貴重品なども持ち去っており、カサンドラさんは警察へ通報するとズースのポスターを配布するなどして必死に愛犬を捜し始めた。
そして12月初め、「なんとかクリスマスまでにズースを見つけたい」というカサンドラさんと2人の娘の思いが届いたのか、自宅から約3200キロ離れた米東部のウェストバージニア州チャールストンで、ズースを連れた男が逮捕された。
ズースの飼い主判別の決め手となったのは埋め込まれていたマイクロチップで、地元のアニマルシェルター「カナー・チャールストン動物愛護協会(Kanawha Charleston Humane Association)」がカサンドラさんに連絡を取り、ズースを自宅まで届けることになった。しかしズースの体重は33キロ超であるうえ、ほとんどの航空会社がピットブルの搭乗を禁止していることから、