人間による動物への虐待はいつまで経っても一向に減る様子がないが、このほどアメリカから飼い犬が外に繋がれ餌も与えられず放置されていたという一報が届いた。犬が保護された当時、空腹を凌ぐために口にしていたものはなんと自分の前足だった。『NEWS10 ABC』『The Sun』などが伝えている。
今月15日、米ニューヨーク州オチゴ郡クーパーズタウンに拠点を置く「サスケハナ動物虐待防止協会(Susquehanna SPCA)」がFacebookに投稿した保護犬の写真があまりにも痛々しい姿だったことから、人々の涙を誘った。それは前日の14日に保護した“ゾーイ(Zoe)”という名の9歳のジャーマン・シェパードの雌だった。
ゾーイが保護されたのは、同州エクセターのある住居の庭だった。当時その場所を訪れた宅配ドライバーのマーク・マギーさん(Mark McGee)が、雪に覆われた庭に繋がれていたゾーイを目にした。ゾーイには左前足が無く、まるでもぎ取られたかのように怪我をして出血していた。
またゾーイは餌や水を与えられている気配が見られないこともあり、心配したマークさんは飼い主が住んでいると思われる家のドアをノックしたが誰も出てくる気配はなかった。どうしてもゾーイのことを放っておけなかったマークさんは、サスケハナ動物虐待防止協会に連絡を入れた。現場にスタッフが到着しゾーイはそのまま動物病院へと連れて行かれ、