この処分場には毎日250~300台の収集トラックがゴミを廃棄しにやって来るが、1台のトラックには5~10トンものゴミが積まれているそうだ。
その中で小さな指輪を探すのは干し草の山から1本の針を探すようなものだった。しかし指輪は、探し始めてから約10分後に見つかった。幸運にもネリーさんの地区を回っていたトラックの運転手が昼食をとっていたため、ゴミはトラックに積まれたままで処分場には廃棄されていなかった。
しかもネリーさんが捨てたゴミ袋は灰色と一般的ではない色だったことから、トラックから降ろされたゴミは大量にあったにもかかわらず、そのゴミ袋は3人の作業員によってすぐに見つかった。そして袋の中を開けた作業員は見事、ネリーさんの婚約指輪を発見することができたのだ。3人はそれを綺麗に洗ってからカレンさんに報告した。
カレンさんはその指輪の写真をネリーさんに送り、彼女を驚かせることとなった。のちにネリーさんは今回の出来事をFacebookにこう綴った。
「本当に驚きました。どこの誰かも知らない私の指輪のために、彼らはゴミの中から探してくれたのです。しかも彼らは業務を超えた行動を取ってくれたのです。私は彼らに永遠に感謝することになるでしょう。」
一方で指輪を探した作業員も、人助けができたことに満足しているようだ。作業員のひとりであるソトさん(Soto)は「それはいい気分にさせてくれました。もう、永遠に戻ってこないと思ったものを持ち主のもとに戻すことができたんですからね」と語っている。
画像は『WFAA.com 2019年11月7日付「‘One in a million’: Alvarado landfill crew finds woman’s engagement ring that was mistakenly tossed」(Jennifer Prohov/WFAA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)