すぐ消火作業にあたったことと、アーチーがソファーの炎に驚いてその場から離れていたことで怪我もなくアパート内の近隣の部屋にも被害が及ぶことはなかった。しかしダニエルさんの部屋の壁や食器棚、エアコンなどが燃えてしまい、被害総額は6万豪ドル(約448万円)にものぼるという。
このたび消火にあたったメトロポリタン消防隊の司令官であるグレイム・オサリバン氏(Graeme O’Sullivan)は、次のように語った。
「30年この仕事をしてきましたが、犬が火をつけたという例はありませんでした。過去に2、3回ほど、猫や犬がキャンドルや石油ストーブをひっくり返して燃え上がったという通報はありましたが、今回に関しては私たちにとって初めてのことです。」
またダニエルさんは、メディアのインタビューで「実際にアーチーが具体的にどのようにライターを着火させたのか私にもわかりません」と話している。怪我をせずにすんだアーチーだが、発火後はやはり怖かったようで、ダニエルさんが自宅に戻った時には部屋の奥から飛んできて腕に飛びついてきたという。
ダニエルさんは今回のことを教訓として、「ちょっとした笑い話のようですが、伝えたいことは『危険だと思われる物はペットの手が届かないように安全に保管してほしい』ということです。何が起こるかわからないですからね」と話している。その後ダニエルさんは、アーチーの写真を公開しているInstagramのアカウント名を「放火犯のアーチー(archie_the_arsonist)」と変更したようだ。
画像は『New York Post 2019年10月29日付「‘Arsonist’ puppy sets fire to couch with chewed up lighter」(Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)