中国重慶市で昨年10月、バスが川へ転落して運転手を含む15人が犠牲になった。女性客と運転手による喧嘩が原因だったが、あれから1年経つもののこの国ではバス運転手への暴力行為が一向になくならないようだ。今月上旬にも、乗客から殴打されたバス運転手が病院で治療を受けたという。『South China Morning Post』『Newsflare』などが伝えている。
浙江省ジョウ州市で、バス車内の監視カメラが今月4日に捉えた映像が人々の怒りを買っている。そこには乗客の高齢とみられる男が運転手の背後に近づき、飲み物の入ったステンレス製のボトルで運転手の頭を叩きつける様子が映っていた。
運転手は両手で我が身をかばおうとするが、シートベルトをしていたこともあり、攻撃の手を緩めない男から身を交わすこともできない状態だ。怒りを抑えることができない様子の男は、さらに運転手の髪を鷲掴みにして引っ張るなどの暴力をふるった。
後ろに座っていた乗客らはその様子をスマートフォンで撮影していたが、別の乗客が騒ぎに気づき、男を運転手からなんとか引き離した。しかし運転手は鼻と腕を負傷し、病院で治療を受けるはめになってしまった。
『News Flare』によると、男は停留所の手前でバスを停めて降りたかったが、