松坂桃李が10月1日、自身のTwitterでNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』のクランクアップを伝えた。主人公を演じた金栗四三役の中村勘九郎に田畑政治役の阿部サダヲ、脚本を手掛けた宮藤官九郎と「いだてん完泳」と描かれたくす玉の垂れ幕のもとで並ぶ記念写真とともに、「この作品に関わる全てのキャスト、スタッフの方々、本当に長い間お疲れ様でした。ありがとうございました」「皆様、残りのいだてんも宜しくお願い致します!」と呼びかけている。ドラマの撮影は全て終わったものの、オンエアでは松坂が演じる岩田幸彰が本格的に活躍するのはこれからだ。
9月29日放送の第37回「最後の晩餐」では、1940年東京オリンピックの開催が決定しながら日中戦争が始まったことで開催に反対する声が膨らむ。夢に見た東京五輪招致に漕ぎつけた嘉納治五郎(役所広司)はエジプトでのIOC総会に参加して中国をはじめ各国から猛抗議を受けるが、「今こそ日本で開催してオリンピックと政治は無関係だと証明する時だ。私を信じてほしい」と訴えた。各国の反発を封じ込めて東京オリンピック開催の夢をつないだ嘉納だったが、エジプトから帰国する船上で体調を崩し、乗り合わせた外交官・平沢和重(星野源)に遺言を残して息を引き取ったのである。
1912年(明治45年)に行われたストックホルムオリンピックに、日本から初めてマラソンの金栗四三と短距離走の三島弥彦(生田斗真)を出場させた嘉納治五郎。その後も日本選手がオリンピックで活躍する環境を築いた彼が亡くなったことで『いだてん』も大きな局面を迎える。
第38回「長いお別れ」では、