米アリゾナ州マリコパ郡フェニックスの病院に入院していた女の子カリー・ベンダーちゃん(Kallie Bender)が今月21日、誕生から150日ぶりに退院した。カリーちゃんの出生時の体重は368グラム(13オンス)で、身長はバービー人形よりも低かったが、現在の体重は3キロを超えたようだ。この日は両親が医師らとともに会見を開き、退院の喜びを語った。『FOX 10 Phoenix』『AZFamily』などが伝えている。
エボニー・ベンダーさんが妊娠25週目の検診で「セントジョセフホスピタル・アンド・メディカルセンター(St. Joseph’s Hospital and Medical Center)」を訪れたのは、5月20日のことだった。9月に出産を予定していたエボニーさんは高血圧のためハイリスク妊娠と診断されていたが、すでに2人の息子を出産しており、3人目の妊娠もこの日までは順調だった。エボニーさんは検診以降の日々をこのように振り返っている。
「超音波検査をしている最中に、診察室の空気が一変するのを感じました。あ、何か異常があったんだと思いました。」
「その後病院で精密検査が行われ、4日後に医師から『母体が原因で胎児に十分な栄養が送られず、血流が悪くなっている。羊水も減っているようだ。今すぐ出産しなければ赤ちゃんの命が危ない』と告げられたのです。5月24日のことでした。」
「そして告知から約1時間後、カリーは予定より15週早く体重368グラムで誕生し、すぐに新生児集中治療室へと運ばれたのです。医師には『身体があまりにも小さいので、栄養や酸素を送るチューブが使用できないかもしれない。生存は難しいかもしれない』と言われました。でも私と夫は、その日遅くにカリーと対面することができました。」