アメリカでは、大学のアメリカンフットボールの大会がプロリーグと並ぶほど大人気で注目の的となっている。涙とは無縁のような力強さが感じられる選手達だが、ある大学のチームでは大事な人のために頭を丸刈りにして男泣きすることとなった。『ABC7NY』『CNN』などが伝えている。
米アーカンソー州ベイツビルにあるライオン大学アメリカンフットボールチームで今年の春からコーチをしているクリス・スウィートさん(Kris Sweet、46)は、カナダのプロリーグでもコーチとして活躍してきた実力の持ち主である。
そんなクリスさんは今年の7月、免疫系のがんであるB細胞性非ホジキンリンパ腫と医師に診断された。そしてトレーニングシーズンが始まる前の初日の会議で、クリスさんは自分ががんと闘っていることを選手達に明かした。
クリスさんは「自分のことで彼らの士気が落ちるようなことになって欲しくはなかった」と話しているが、一方で自分の身に何かあった場合を考えて選手達に伝えておくべきと判断したようだ。
8月に入ってから化学療法を開始したが、頭髪が抜け落ちてしまったクリスさんの変化に選手達も気付いていたことだろう。そして26日のこと、練習が休みだった選手達は大学にあるクリスさんのオフィスに向かった。
打ち合わせをしていたクリスさんだったが、