NPO活動をしている母の代理でメキシコを訪れ、命がけで国境を目指す人々の姿を目の当たりにする「健太」を演じた。撮影はメキシコで行われ、メキシコ・アメリカ・日本という多国籍チームで取り組んだ作品だ。
今市は「演技が初めてだったので、右も左も分からない状態でしたが、松永監督とプライベートで食事をさせていただいて、いろいろなことを話したり聞かせてもらって、すごくいい信頼関係で撮影に臨めました」と役者としてのスタートを振り返った。そして「松永監督は本当に素晴らしい方で、作品に対して愛を本当に注いでいる方」と監督の印象を語ってから「いい雰囲気の中で撮影させていただいた」と感謝した。また「今回の経験をアーティスト活動に還元できればと思っています」と希望した。
一方、『海風(うみかぜ)』で行定勲監督とタッグを組んだ小林直己は、生まれてすぐに親に捨てられてヤクザになった「蓮」を演じた。小林は「ストーリー自体がヤクザと売春婦との出会い、その人間関係ということで社会の中では大変な状況にいると思われる2人の話の中で、だからこそ“幸せ”とか“生きる”とはどういうことなのか考えるきっかけをいただいた。自分としてはいろいろな発見があり、以前からご一緒したかった監督なのですごく光栄でした」と充実感をにじませた。そして「具体的に“幸せ”が何かというのはここで断定したくない。皆さんのとっての“幸せ”はこの作品を観てどう思われたかを聞いてみたい」と期待を込めた。
また『Beautiful』で主演するEXILE AKIRAは、メガホンを取った三池崇史監督から「結婚おめでとうございます」と声をかけられて、笑顔に。AKIRAは「お祝いの言葉をいただいたんですけど、人生の節目を迎える前に、俳優として監督が一歩背中を押してくれました。自分としても忘れられない作品になりました。監督に感謝したいと思います」とお礼を述べた。他に佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)は『Ghosting』で洞内広樹監督と、佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS from EXILE TRIBE)は『魔女に焦がれて』で井上博貴監督とタッグを組む。
米国アカデミー賞公認、アジア最大級となる同短編映画祭のアワードセレモニーでは、約130か国、1万本を超える応募作品の中から各賞受賞作が次々に発表された。グランプリとなる「ジョージ・ルーカス アワード」は、ツェンファン・ヤン監督の『見下ろすとそこに』(制作 中国・フランス)が受賞した。
アワードセレモニーに先駆けて実施されたレッドカーペットには、『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』の主演キャストや監督の他、SSFF&ASIA代表の別所哲也、フェスティバルアンバサダーのLiLiCo、オフィシャルコンペティション公式審査員の安藤桃子監督、中江有里、永瀬正敏、ジーナ・デラバルカ、かたせ梨乃、そして国内外のノミネート監督たち、さらにVIPゲストとして叶美香、小池亮介らが登場し花を添えた。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)