狂犬病は犬だけでなく全ての哺乳類が感染する恐ろしい病気だ。一旦発症すれば治療方法はなく、ほぼ100パーセント死に至ると言われる。このほどフィリピンを旅行した際に子犬を保護した女性が狂犬病に感染し死亡した。『New York Post』などが伝えている。
ノルウェーの西海岸に位置するホルダラン出身のビルギッタ・カレスタッドさん(Birgitte Kallestad、24)はノルウェーの病院に入院した後、今月6日に狂犬病を発症したことで死亡した。
ビルギッタさんは2か月前にフィリピンを旅行したが、そこで狂犬病に感染したものと見られている。家族の話によると、ビルギッタさんはフィリピンにて友人と電動自転車で通りを走っている際、道で子犬を見つけたそうだ。
もともと動物が大好きだったビルギッタさんは、その子犬を宿泊先に連れて帰り、綺麗に洗ってあげた後に友人達と庭で一緒に遊んでいた。その時に子犬が甘噛みや引っ掻いたりしたが、ビルギッタさんは小さな傷を負うも消毒して絆創膏を貼る程度の処置で済ませた。
そしてノルウェーに帰国後、頭痛と発熱のために自身が勤務するフェールデ・セントラル病院で診察を受けた。しかし何度か受診したものの原因が分からず、ビルギッタさんの症状は悪化し入院せざるを得ない状態となってしまった。この時でさえ医師やビルギッタさん本人も、この症状が子犬の甘噛みによる傷が原因だとは思いもしなかったそうだ。
最終的に狂犬病を疑った医師がスウェーデン公衆衛生局にサンプルを送り、