日本でも年老いた親がアルツハイマー病を患い、家を抜け出して近所を徘徊してしまうケースが多々ある。このほど中国で、アルツハイマー病を抱えた高齢女性がスパイダーマンのごとく高層マンションの外壁を伝って降りてくる様子が捉えられた。『New York Post』『新京報』などが伝えている。
先月25日の午前中、四川省成都市大邑県のある場所で多くの人が集まり上を見上げていた。人々の視線の先には、高層マンション外壁の換気用シャフトが設置されている格子をハシゴ代わりにして降りる高齢女性の姿があった。
この女性は14階に住んでおり、アルツハイマー病を患っていた。一緒に暮らす家族はその日、外出中に勝手に家を出ないように鍵をかけていたという。ところが女性はトイレの窓から抜け出してしまったのだ。
群衆が見守る中、午前10時頃に女性が4階あたりに達した時、同階の住人が女性を窓から引き寄せ、レスキュー隊が到着する前に無事救助された。女性が怪我をしたという報告などは今のところ伝えられていない。
ちなみに『South China Morning Post』によると、北京に拠点を置く中民社会救助研究院が2016年に発表したデータで、