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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】認知症の妻(86)を殺害した夫(84)に実刑与えず 判事「この判決は全く持って特例」(英)

老々介護の厳しさは日本でも頻繁に伝えられているが、このほどイギリスで84歳の夫が10年にわたり介護してきた86歳の認知症の妻を殺害するというニュースが『Manchester Evening News』『Daily Record』などで報じられた。

グレーター・マンチェスター、ストックポートのガットリーで60年以上にわたりともに人生を歩んできた老夫婦に悲劇の結末が訪れた。夫ローレンス・フランクス(84歳)は今年7月7日、老々介護に疲れ果て妻パトリシアさん(86歳)を殺害した。

10年前に認知症と診断されたパトリシアさんの介護については、ローレンスは外部の誰のサポートも受け入れようとはしなかった。日に日に容態が悪化していくパトリシアさんを考慮したソーシャルサービスが援助をオファーしてもローレンスは拒否し、親族らが施設に入れることを勧めても断ってきた。夫婦の間に子供はおらず、ローレンスは心から愛している妻に「絶対に施設には入れない」と約束し、献身的に介護をしてきた。毎週パトリシアさんを美容院へ連れて行き、妻が少しでも住みやすいようにと家の改装も行っていたという。しかしパトリシアさんは身動きすらできず失禁を繰り返す状態にまで症状が悪化し、夫のことも認識できなくなってしまった。

自らの健康状態も芳しくなくヘルニア手術を受けて退院したローレンスは、その数日後に我慢の限界に達した。7月7日に妻との約束をもう果たせそうにないと思ったローレンスは、建築現場の足場用ポールを掴んでパトリシアさんの首の後ろを数回殴りつけた後、枕で窒息死させた。

11月22日にマンチェスター刑事法院で行われた裁判で、

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