動物園には、見物客が安全に動物を見学するために柵や壁などが設けられている。しかしそれを乗り越えてジャガーと自撮りをしようとした女性が、ジャガーに襲われるという出来事が米アリゾナ州で起こった。『CNN』『Today』『CBS News』などが伝えている。
3月9日(土)の夜、アリゾナ州リッチフィールド・パークにある動物園「Wildlife World Zoo(ワイルドライフ・ワールド・ズー)」 を訪れていたレアンさんは、ジャガーが展示されているフェンス前にある高さ1メートル弱のコンクリートの防護壁をよじ登り、自撮りをしようとした。
防護壁とフェンスの距離は約1.2メートルほどだったが、防護壁を乗り越えていたとされるレアンさんは、フェンスの隙間からジャガーに腕を捕らえられた。当時、レアンさんのそばに園内スタッフはいなかったが、多くの見物客がおり、そのひとりで家族と一緒に園へ来ていたアダム・ウィルカーソンさんは当時の状況をこのように話している。
「ジャガーの前脚はフェンスから出た状態で、女性の腕に爪を深く立てていました。女性はもう片方の腕でジャガーに捕えられたほうの腕を掴んで、ひたすら叫び続けていました。私の母が水のペットボトルをフェンス内に投げると、ジャガーがそのペットボトルを口にくわえたので、その隙に女性を引き離しました。女性はその後、地面に倒れ込んで叫んでいました。」
女性は園による911通報で駆けつけた救急隊により病院へ搬送され、縫合治療を受けた後、翌日に退院した。手首と上腕あたりに深いひっかき傷を受けたものの、完全に回復する予定とのことだ。女性がジャガーに襲われた時の様子は、周りにいた見物客の携帯電話によって撮影されソーシャルメディアに投稿されると、瞬く間に拡散した。動画を見た人々からは、ジャガーの安楽死を心配する声も多数あがったが、