ブロードウェイの舞台や数々の大物アーティストのライブ会場などのデザイン担当したクリエイティブディレクター兼デザイナーのデイビッド・コリンズ氏(David Korins)である。
彼はトニー賞にもノミネートされるほどの実力の持ち主で、村上隆氏が作品展を開催したことで知られる「ガゴシアン・ギャラリー」にも携わっている。今回、彼は『Los Angeles Times』のインタビューで、舞台セットがトランプヘアに似ているとの話題について次のように述べた。
「それは、面白いね! 僕にはそうは見えないけど、芸術を極めようとすると人によって色々な物に見えるんだと思います。人々は絵画や彫刻、そして建築に自分達の描いたイメージを重ねて見たいのだと思います。」
「今回私が手掛けた舞台デザインは、直線や直角をほとんど使っていません。舞台を額縁のように切り取るプロセニアムを取り入れ劇場を包み込むようにしています。左右非対称で、温かさがあり、ゆるやかに波立つ芸術作品であるということを皆さんに是非とも感じて欲しかったのです。」
トランプヘアのようだと話題があがったことに対してデイビッドさんは憤慨することはなかったが、実際の世間の受け取り方は彼のデザインコンセプトとはかなりかけ離れたものであったようだ。
画像は『Ben Popper 2019年2月25日付Twitter「Wait, is the Oscar stage designed to look like Trump’s hair ?」』『Senni 2019年2月25日付Twitter「OsMAGA」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)