九条が「時代は関係ないんじゃないですか。うちの子みてたら、そんな気しますけど」と口にして一同を驚かせる。九条は結婚しており、子どもが3人いるというではないか。しかも奥さんは優良企業に勤めており、彼よりも稼いでいるので「ADの仕事だと時間が自由に使えて子どもの相手をするのにちょうど良い」という。
新企画に出演する子どもがオーディションで見つからず、九条の長女・真凛(渋谷南那)に白羽の矢が立った。真凛は生意気で「苦手なものなんてない」というが、よくよく聞けば「ピーマン」と「ちぃたん☆」が苦手らしい。
ロケが始まると、その「ちぃたん☆」まで行きつく前に真凛が泣き出してしまい、駆け寄って娘を抱きかかえた九条は「もう無理です」と続行を断る。「仕事のために家族を犠牲にするのが偉いとか、そういう考え方を押し付けないでくださいよ」と主張した彼は、上司であるディレクターの千葉に「じゃあもう仕事辞めます」と切り出した。
当初は「働き方改革」を理由に仕事を舐めているだけに思えた九条だが、実は「家族を大事にしたい」という気持ちから割り切って仕事をしていたようだ。「テレドリーム」のプライベートを犠牲にしても仕事に打ち込むという風潮に馴染めない九条が浮いてしまったのであれば、実際に多くの職場で似たような状況があるのではないか。
ドラマはその後、九条の奥さんが帰宅して彼に「ADは辞めない方がいいと思う、あなたはこの番組の仕事が大好きでしょう」と話したことで、九条なりにやり甲斐を感じていたことも明らかとなった。両親のやり取りを聞いていたのか、真凛が「私やる!」と言い出してロケを再開、ひかりの頑張りもあって真凛は「ちぃたん☆」と手をつなぐことができて苦手を克服した。
真凛がロケを終えた商店街で「パパの大好物だから」と買ってきたモンブランケーキを、九条に渡そうと走って持ってくる際に転んでしまう。すると、九条は形がこわれたモンブランケーキを手に持って「おいしい」と食べながら涙するのだった。彼の父親らしい姿に「テレドリーム」メンバーももらい泣きしていた。
第5話は中盤を過ぎるあたりまで「モンスターAD」九条の態度にモヤモヤしながら見ていた人も多いだろう。「ちぃたん☆」まで現れてバラエティ感が増すなか、まさか泣ける展開になるとは思いもよらなかった。
最後はコインランドリーで千葉とひかりが2人きりになって恋の進展を予感させたが、そこに派手な女性(ベッキー)が現れて千葉とキスをはじめる。さらには、千葉にも“妖精のおじさん”が見えるようになったところで終わる。第6話ではまたまた大きな波乱がありそうだ。
画像は『私のおじさん~WATAOJI~【公式】 2019年2月16日付Instagram「#私のおじさん 第5話ご覧いただきありがとうございます」、2019年2月15日付Instagram「#金曜ナイトドラマ #私のおじさん第5話 放送まであと3時間」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)