多くのペットを無責任に放置し、複数の猫やアヒルを餓死させ逮捕された女の裁判が、このほど英スコットランドで行われた。法廷では判事がこの無責任な飼い主に10年間の動物飼育禁止令を言い渡したが、犬の飼育は認めるという判決を下したことで、世間からは疑問の声があがっている。
スコットランドのアバディーンシャー、アバーチダーに住むミッシェル・スミス(36歳)は2018年7月から8月の間、飼育放棄により飼っていた子猫やアヒルを死なせた罪5件で逮捕・起訴された。
スミスは当時、自宅敷地内に19匹の犬を含む合計63もの動物を飼っていたが、それらのペットが適切な世話を受けていないことを知った人物がヘルプラインに密告したことがきっかけで、昨年8月28日にSSPCA(スコットランド動物虐待防止協会)の捜査官がスミス宅を訪問した。
現場を訪れたアリソン・シンプソン捜査官によると、自宅敷地内のうさぎ小屋には2匹の仔猫の死骸があり、8匹の餓死寸前の仔猫がいたという。また、住処として使用されていない住宅用キャラバンの中には3匹の猫と2羽のアヒルの死骸、栄養失調状態の猫13匹とアヒル5羽に加えて11羽の痩せ細った鶏が発見された。生きていたこれらのペットはいずれも極端な栄養失調状態にあり、