Facebook上では稀にユーザーを不快にさせる映像や写真が投稿されているにもかかわらず、イギリスのある一家が病を患う娘の笑顔の写真を掲載ポリシーに違反するとしてその投稿を削除されてしまった。一家はFacebook運営側に怒りを露わにしている。『Mirror』『The Sun』などが伝えた。
エセックス州チェルムスフォードに住むシャイ・ウィンちゃん(9歳)は31週の早産で誕生し、2012年からチューブを装着した生活を送っている。シャイちゃんは非常に稀な喉頭奇形である「喉頭裂」で、喉の奥にV字型の穴があり、気を付けないと食べ物や飲み物が全て気管へと入ってしまう。この症状は歯磨きをする時にも微量の歯磨き粉が致命的となるために、喉の奥に入らないように十分注意しなければならないほどだ。
シャイちゃんは、栄養を摂り脱水症状を起こさないために1日のうち約17時間をチューブをつけて過ごしている。なるべく前向きな気持ちを忘れないようにと、シャイちゃんはチューブに「Piggy(ピギー)」という名前を付けて呼んでいるそうだ。シャイちゃんは喉頭裂を患っているだけでなく、食べ物や胃酸、唾液を肺に吸い込んで起こる誤嚥性肺炎や食道の運動障害、嚥下時の痙攣性疼痛、胃不全麻痺などいくつかの健康問題を抱えており、4種の異なる薬を服用している。口から食べ物を摂取できないシャイちゃんは、いつかピザやコーヒーを口にする日が来ることを切望しながら日々この疾患と闘っているのだ。しかしこの病のために学校を休みがちになり、友達と一緒に出かけることもできない状況は、やはり9歳の少女には辛く、時に沈む姿を見る母のリンゼイ・ビッドウェルさん(40歳)は、家族で食事に出かける時でも罪の意識を感じてしまうと話している。
「食べ物を口にできない娘にとっては、家族との外食も辛いだけでしょう。娘にはフィンリーというチューブをつけている友人がいるのですが、フィンリーと一緒にいる時だけ自分は普通だと感じることができると娘は言うのです。」
シャイちゃんには兄2人と姉1人がいるが、