どんな仕事にもミスはつきものと言われるが、人の命を預かる医療の世界となるとミスなど絶対にあってはならないことだろう。ところがイギリスで、病院の初歩的なミスによりドライアイを治療中の女性の目が腫れてしまう事態となった。『The Sun』『New York Post』などが伝えている。
症例報告専用オンライン・データベース『BMJ Case Reports』に先月、病院側から間違った薬剤を処方された女性患者が目に損傷を負うという症例が報告された。被害を受けたのは英スコットランドのグラスゴーに住む女性で、ドライアイで悩んでいたため治療を受けていた。
女性はかかりつけの医師から診療を受けた後、ドライアイ治療用の軟膏薬「VitA-POS」と手書きされた処方箋を出された。女性は薬剤師から処方された薬を受け取り、自分の目に投与した。しかし女性はこの時、何かが違うと感じたようだ。
女性の目はたちまち痛みを伴い目がかすみ、充血して瞼が腫れ始めたのだ。実は彼女が投与した軟膏は眼科薬ではなく、ED(勃起不全)治療の軟膏薬だった。女性はすぐさま病院に戻り、傷ついた目に抗生物質、ステロイド、潤滑点眼液で治療することにより症状は改善されていったという。
今回の事態に至った原因は、処方箋に書かれた「VitA-POS」をED治療薬の「Vitaros」と薬剤師が見間違えたと思われる。今回の症例を報告したグラスゴーのテネント眼科学研究所のマグダレーナ・エディントン博士(Dr Magdalena Edington)は、