若い母親は、妊娠していることを誰にも相談することができなかったのだろうか。このほどフィリピンで、生後間もない赤ちゃんが遺棄されているのをゴミ収集職員が発見した。幸いにもこの子は救助され、現在は病院で元気にしているという。『Mirror』『The Sun』などが伝えている。
9月24日の朝、フィリピン中部セブ州にあるラプ=ラプ市で、木製フェンスに吊るされたリュックの中に赤ちゃんが捨てられているのをゴミ収集していた職員が発見した。職員はちょうどゴミをトラックに回収していたところだったが、リュックの中からかすかな泣き声がすることに気付き、中を見ると赤ちゃんが入っていたという。
リュックの中にはビニール袋に包まれていた赤ちゃんだけでなく、地元の公立学校のものとされる女子の制服のブラウスと血まみれの半ズボンも入っていた。よって母親はその学校の12歳~16歳の生徒ではないかとみられている。事態を知り駆け寄った通行人らは動画に収めるなどしていたが、最終的には救急車を呼び、赤ちゃんはラプ=ラプ地区病院へと搬送された。発見直後、赤ちゃんはほとんど意識がない状態だったが、人々が見守る中、やがてゆっくりと目を開け手を口に持っていく仕草をしたりもしていたようだ。
目撃者のひとりであるリーン・リーさんは「最初は生きているのか死んでいるのかわからず、どうしていいかわからなかった。でも誰かが救急車を呼んだほうがいいと口にし、救急車を呼んだ。もう少しでゴミ収集車の中に捨てられてしまうところだったから、見つかってラッキーだったと思う。きっと学生が生み捨てたのだろう。助けが必要だったかもしれないから、母親のことも気の毒に感じる」と話している。
地元協議会はこの件を調査中であり、