子供を亡くした親にとって、その事実を受け入れることは耐え難い痛みであるに違いない。ところがそんな親たちの傷口に塩を塗るような出来事が、イギリスの墓地で発生した。『Metro』などが伝えている。
ダラム州ビショップ・オークランドにある墓地で、50以上の墓が7月18日と19日の2日間にわたり何者かに荒らされたという。被害に遭ったほとんどは子供や赤ちゃんの墓だった。
18日の夜には、子供や赤ちゃんの25の墓がターゲットになった。墓荒らしは、家族が亡き我が子のために備えた花をばら撒き、記念品やぬいぐるみなどの飾り物を次々と破壊、クマのぬいぐるみの頭部分をもぎ取ってゴミ箱の近くに捨て置くという卑劣な行為を働いた。
墓場が荒らされているのを目撃した人たちは、壊された思い出の品物ひとつひとつがどの家族のものであるか特定できないため、Facebookを通して被害にあった家族に呼びかけた。2016年12月に最愛の息子レノン・ジョージ君をこの墓地に埋葬し、大切な我が子の遺品を壊されてしまった被害者の一人クリスティー・カーさんはこのように話している。
「私は毎日、息子の墓を訪ねて息子に語りかけています。でも何者かが息子の墓に触れて荒らしたことがわかってとても不快に感じています。このような墓荒らしは今回が初めてではありませんが、こんな行為は最低です。ここは故人が穏やかに眠るための場所です。そっとしておくべきでしょう。なのに息子の墓はめちゃくちゃに荒らされたのです。今後これ以上の苦痛を避けるために、息子の思い出の品のほとんどを撤去することにしました。墓地には監視カメラを設置して、誰が出入りしているかチェックすべきだと思います。」
ビショップ・オークランドタウンのダラム州議会議員サム・ザイアーさんは、