脅しめいたニュアンスは隠せない。案の定、多くの親から賛否両論の声があがった。
「給食費未払いの親には何度か通達していて、それでも支払われないのだからソーシャルメディアで手っ取り早く訴えたというわけか。なんら問題はないのでは?」
「誰だってマックのハッピーミールを子供に食べさせる時、お金を払うでしょう? なぜ学校の給食をタダで食べられると思うの。学校側も払わない子に無料で給食を与える必要なんてないのよ。」
「名前を公表されるとわかれば、支払う親が増えるんじゃないか。」
「払えないんじゃなくて、払いたくないもしくは払わずにどこまでいけるか試しているんじゃないの。」
「家からランチを持って行けばいいだけのことじゃないか。なぜそれをしない?」
「給食費を払えない親に支払えと催促するのはわからなくもないが、こういうアプローチの仕方は間違っていると思う。もしかしたら本当に経済的に逼迫した状況の子供だっているかもしれないのに。」
「私は子供が複数いるけど、給食費が一人につき一日2.5ポンド(約370円)だから払う余裕がないわ。そんな家庭は、私がしているようにランチを作って持たせればいいだけの話よ。」
「学校側は、こんなやり方をせずもっと親と話すべきだと思う。フードバンクを利用したりその日暮らしをしている家庭は少なくないわ。この脅しともいえるやり方は間違っている。」
「給食費を支払わない家庭が本当に貧困なのかどうかは怪しいところだ。切羽詰まっているなら、スマホや車を売ってインターネットもしなければいい。飲酒や喫煙をやめるとか給食費を捻出する方法はいくらでもあるはず。タダで給食を食べようなんて思うな。みんなが払っているんだから払うのが当然だろう。」
「こんな投稿、最低。払わないからって親の名を公表したりしたら、子供の間でいじめのいいネタになるだけ。」
「払わないのは親であって、罪のない子供から給食を取り上げるのは間違っている。」
「それにしても、こういう脅しは学校のくせに賢明とはいえないな。」
「こういう投稿をする前に、学校側がもっと対策を練るべきでしょう。」
このFacebookの投稿は削除されており、学校側はこの内容に関してのコメントを拒否している。なお昨年6月には、アメリカの公立学校で7割以上の子供の親が給食費を支払えず、子供が温かいランチを口にすることができない事実を知ったワシントン州シアトルの小学3年生の息子を持つ父親ジェフリー・ルーさんが、学校側の負債額を減らす目的でクラウドファンディングを立ち上げ、多額の募金を集めたことが話題になった。
画像は『Metro 2018年7月18日付「School threatens to name and shame parents who haven’t paid up for their kids’ meals」(Picture: Facebook/ Springhead Primary School)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)