祖父母4名とひとりっ子同士の両親2名、その6人がかりでたった1人の幼い子(孫)にお金をかけて大切に育てあげる。これが中国・都市部でよく見る家族構成である。「目に入れても痛くないほど可愛いわが子」とはよく言われるが、中国の子供たちの極端で盲目的な甘やかされ方は世界でも類を見ない特別なものだとも言われている。だがそれが原因で時には大変なトラブルさえ起きているもよう。このほど湖南省で…。
度の過ぎたわが子第一主義により、時に正しい判断能力を欠いてしまう母親がいることには辟易とする。そんな思いを込め、湖南省長沙市のある施設で先月19日に撮影された小児虐待事件の映像を紹介した『ZAKER(扎客新闻)』。事件はMeng Mengちゃんという9歳の女の子が担任教師に「滑り台の列に割って入った男の子に注意したら、そのお母さんに突き飛ばされて叩かれたの」と告げたことで発覚した。
教師はすぐにその母親に電話し、苦々しい思いで「お嬢さんがある児童の保護者から暴力をふるわれたようです」と伝えた。教師や娘から事件の経緯を聞いて激怒したMeng Mengちゃんの母親はショックを受けて今月3日、メディアにこの事件について明らかにした。現場の天井に設置されている監視カメラの映像に映っているのは何やら順番を待っている列と、そこに割って入った1人の男の子。「ズルイよ。皆ちゃんと並んで待っているのに」などと女子児童がそれをたしなめたところ、男児の母親が現れて息子をかばい、怒鳴りながらその女児を激しく突き飛ばして転倒させている。
Meng Mengちゃんの母親は、