思春期を迎えた子との距離感がうまく持てないという親は多い。男の子が横暴な態度をとった時など、もはや手に負えないと感じることだってある。このほど米・ジョージア州では、そこに警察の介入を求めた母親がいた。これは果たして奏功するのであろうか。
ジョージア州コロンバスでこのほど、警察官がショーン・ヒル君という11歳の少年の両手を後ろで縛った。その母親であるチキータ・ヒルさんから「この子が生意気な態度をとって困ります」という通報が入ったためである。「生意気で手に負えない」という理由で、警察官にわが子を突き出す母親がいるとは信じがたい話。だがチキータさんは3人の子を育てており、ショーン君は唯一の男の子で本来は可愛くて仕方がない存在であった。実はこの逮捕劇、裏では警察官とチキータさんとの間にちょっとしたやり取りが交わされていたようだ。
チキータさんはある時ショーン君の担任教師の訪問を受け、この子が教師らに対してまったく敬意を払わず、周囲にも人を人とも思わないような無礼な態度をとっていると忠告された。きちんと子育てしてきたつもりの彼女は、ショーン君には躾以外の形で大人を甘く見ていてはならないことを教える必要があると感じ、相談にのった警察官も協力を約束。何かあったらチキータさんは直ちに通報することになったのだ。
そしてショーン君が母親に横暴な態度をとった時、警察官は911コールを受けて自宅にやって来た。「ふん、どうせ脅し。通報のフリだろう」と言っていたショーン君もさすがに怯え、恐怖のあまり泣き出したが、彼らは容赦なくショーン君の手を縛ると署に連行した。そして「ごめんなさい。悪いことはもうしません」を繰り返し、ショーン君はやっと解放された。だが口先だけ謝ってもダメ、同じことをしたらまた警察官は飛んでくると言われたことから、ショーン君は現在も神妙な態度を続けているそうだ。
ちなみにカミナリおやじが消え、子供たちが「どうにものさばり過ぎている」などと言われるようになった今の日本では、秋田県の“なまはげ”が引っ張りだことのこと。予約することで出張サービスまでしてくれるという。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)